
「美しさは手元から」という言葉があるくらい、手元の華やかさは人の印象を左右する要素の一つで、中でも注目されているのがジェルネイルです。
ジェルネイルはジェル状の樹脂を特殊なライトを使って硬化させるネイルのことで、馴染みがあるポリッシュネイルと比べると、ツヤがありきれいに仕上がるといった特徴があります。
そしてジェルネイルはポリッシュネイルよりも滑らかで美しいグラデーションを作ることができるのです。
今回はジェルネイルでグラデーションをするときに必要なものやおすすめのカラー、グラデーションのやり方などについて解説します。
ジェルネイルでグラデーションをするときに必要なもの
ジェルネイルでグラデーションを作る際に必要な道具は、基本的にはワンカラーのジェルネイルを塗る際に必要になるものと同じです。
ここでご紹介する道具を揃えておくことで、ワンカラーのネイルやグラデーションネイルだけでなく、フレンチネイルなどさまざまなネイルにも挑戦することができるようになります。
ファイル
ファイルとは爪やすりのことで、爪の形を整えたり、爪の表面を均したりする際に使用する道具です。
グリッドと呼ばれる目の粗さを表す単位によっていくつか用途が分けられ、数字が大きくなるほど目が細かくなっていきます。
たとえば、100グリットのファイルはジェルネイルをオフする際に使い、180~200グリットのファイルはジェルネイルを塗る前に自爪の形を整える際に使うなど、ファイルはジェルネイルをする際に欠かせないものです。
プッシャー
プッシャーとは爪の根元にある甘皮を除去するための道具です。
甘皮とは爪の根元にある薄い皮膚のことで、爪と皮膚の間から雑菌が入るのを防ぐ役割がある一方で、角質化しやすいためジェルネイルをする際には除去してしまうことが一般的。
プッシャーは爪の形に合わせてカーブ状になっているため、角質化して硬くなった甘皮も簡単に除去することができます。
クリアジェル
クリアジェルとは透明なジェルのことで、ベース用やつや出し用、ラメやカラージェルを混ぜるミキシング用など、さまざまな場面で使える万能ジェルです。
ジェルネイルには強めの薬剤や濃い色素を使っているジェルもあるため、クリアジェルを使うことで強めの薬剤から自爪を保護する役割があるため、一つあると便利でしょう。
カラージェル
カラージェルとは色素が配合されたジェルのことで、ジェルネイルの発色を楽しむことができます。
また、ポリッシュネイルと異なり、UVやLEDライトによってジェルを硬化させるため、カラージェルを塗ったあとに自然乾燥をする必要はありません。
UV・LEDライト
UV・LEDライトとは光の波長によってジェルを硬化させる道具のことです。
最近ではLEDライトのほうが硬化にかかる時間が短いことから、LEDライトが主流となっています。
またジェルの種類によっては硬化が可能なライトの種類が限定されていることもあるため、クリアジェルやカラージェルを購入する際はお手持ちのUV・LEDライトに対応しているかどうかを確認しましょう。
筆
ジェルネイルをセルフで楽しむ際にあると便利な筆が「スクエアブラシ」と「丸筆」の2本。
スクエアブラシは筆先がまっすぐ同じ長さに揃えられているため広範囲にジェルを塗ることができ、丸筆は筆先が丸くなっているため爪にグラデーションのアートを作る際に便利です。
ジェルネイルのグラデーションにおすすめのカラー
ジェルネイルのグラデーションと一口に言っても、非常に多くのパターンがあり、ネイルカラーによって相手に与える印象を変化させることができます。
ここでは人気が高いグラデーションの色味をいくつかピックアップしてご紹介します。
ヌーディーカラー
ヌーディーカラーとは素肌の色味に近いカラーのことで、ベージュやブラウンなど落ち着いた印象を持たせたいときにおすすめです。
ヌーディーカラーのグラデーションであれば「会社の規則が厳しい」という方であってもグラデーションネイルを楽しむことができるでしょう。
原色系
原色系の色味には赤や青、ピンクなどはっきりとしたカラーがあげられます。
休暇期間や野外フェスなど盛り上がりたいときに原色系のカラーをグラデーションにすることで元気な印象に加えておしゃれさも醸し出すことができます。
パステルカラー
パステルカラーとは薄いピンクや水色、緑など淡い色合いが特徴的なカラーのことです。
パステルカラーのグラデーションは近年「ユニコーンカラー」と呼ばれ、10~20代といった若年層から人気が高い傾向があります。
パステルカラーのグラデーションネイルは全体的に色味が淡いため、優しい印象を与えることができるでしょう。
ホイルグラデーション
ホイルとはメタリックな素材をジェルに混ぜるネイルアートの一種です。
ホイルをグラデーションカラーにしたネイルの上に乗せることで大人っぽく、クールな印象のネイルに仕上げることができます。
ジェルネイルのグラデーションのやり方
ジェルネイルのグラデーションを上手く塗るためには、自爪の形を整えたりベースコートをきちんと塗ったりするなど、ジェルネイルの基礎を一つひとつ丁寧に仕上げていくことが大切です。
ここではジェルネイルのグラデーションのやり方について説明します。
①爪の形を整えて甘皮の処理をする
ファイルで爪の形や長さを整え、プッシャーを使って甘皮を押し上げるように除去します。
甘皮は非常にデリケートなため、硬くなった箇所を除去しようと力を入れすぎないように注意が必要です。
甘皮が硬くなっていた場合は蒸しタオルで爪を包み、少し時間を置くことで甘皮が柔らかくなり除去しやすくなることがあります。
これらの処理が終わったら、エタノールを含ませたコットンで爪の表面に付着した油分を拭き取りましょう。
②ベースジェルを塗る
ブラシで適量のベースジェルを取り、爪の周りの皮膚や甘皮を除去した箇所につけないように注意しながら、爪の表面に塗っていきます。
ベースジェルは爪の表面だけでなく、ファイルをかけた断面にも塗ることでジェルネイルの持ちが良くなるため、忘れずに塗りましょう。
また、ベースジェルを厚塗りしてしまうとUV・LEDライトを使った硬化に時間がかかったり、後から塗るカラージェルがにじんでしまったりする原因となるため、ベースジェルは薄く伸ばすことを意識して塗ることが大切です。
③グラデーションの幅を決めてカラージェルを塗る
ベースジェルをUV・LEDライトで硬化させたら、いよいよカラージェルを爪に塗っていきます。
まず爪の2/3くらいの位置からトップに向かってジェルを塗りましょう。
このラインをまんべんなく塗ることができたら、一旦ライトでジェルを硬化させます。硬化が終わったら次はグラデーションの2層目です。
2層目は爪のトップから1/3くらいの位置までジェルを塗り、この工程が終わったら先ほどと同じようにライトでジェルを硬化させましょう。
きれいなグラデーションを作るコツは、まず、各層に塗るジェルの量を少なめにすること。
ジェルの量を、筆先1~2mm程度にすると、ジェルを継ぎ足さずに薄く塗れるためおすすめです。またグラデーションの境目は、必ずブラシで優しく撫でてラインをぼかしましょう。
これらのポイントをおさえておくことで、より自然なグラデーションが完成します。
④トップジェルを塗って硬化させる
適量のトップジェルを筆に取り、爪全体に薄く伸ばして塗っていきます。
ベースジェル同様、爪の周りの皮膚や甘皮にジェルがつかないように注意しましょう。
最後にUV・LEDライトで硬化させたら完成です!
ジェルネイルのグラデーションをオフする方法
ポリッシュネイルは除光液などを使って簡単に落とすことができますが、ジェルネイルをオフする際は自爪に負担をかけないように決まった手順で進めていくことが必要です。
ここではジェルネイルのグラデーションをオフする際に必要なものやオフする方法についてご紹介します。
必要なもの
・アセトン
・ファイル
・アルミホイル
・コットン
・ウッドスティック
①ファイルでジェルネイルの表面に軽く傷を入れる
100グリットのファイルを使ってジェルネイルの表面に傷を入れていきます。
このときにジェルだけでなく自爪まで削らないように注意しましょう。
②アセトンがしみ込んだコットンをアルミホイルで巻く
アセトンはすぐに蒸発してしまうため、コットンが完全に濡れるまでしみ込ませるのがコツです。そして内側にコットン、外側にアルミホイルの順番になるようにすべての爪にこれらを巻きつけていきましょう。
アセトンでジェルネイルを溶かしていくために15分ほど時間を置きます。
また、室温が低い場合は時間を置いてもジェルが溶けにくくなることがあるため、手の上にカイロを乗せて温めることでジェルが溶けやすくなるでしょう。
③ウッドスティックでジェルを取り除く
時間を置いてジェルが柔らかくなったら、ウッドスティックを使ってジェルを取り除いていきます。
ジェルは冷えると再び硬化してしまうため、ジェルを取り除いている指以外はコットンとアルミホイルをはがさずにそのままにするのがおすすめです。
また、ジェルが上手くはがれない場合はアセトンがジェルにしみ込んでいない可能性があるため、アセトンの量を調節してもう一度②の手順を繰り返しましょう。
④ネイルオイルで爪を保護する
すべての爪からジェルを取り除くことができたら、きれいな水で指についたアセトンを洗い流します。
そのままの状態にすると爪に雑菌が入ったり、爪が乾燥してひび割れたりすることがあるため、最後はネイルオイルやクリームなどで保湿しましょう。
ジェルネイルをグラデーションにするときに注意したいこと
ジェルネイルのグラデーションはワンカラーのネイルを塗るとき以上に注意すべきことがあります。
ここでご紹介する注意点を忘れないようにしてジェルネイルのグラデーションを楽しみましょう。
グラデーションが作りやすい色を選ぶ
グラデーションの塗りに慣れていない方は、グラデーションが作りやすい色からスタートすることをおすすめします。
先ほどご紹介したネイルカラーの中にもあったように、パステルカラーやヌーディーカラーといった薄めの色はグラデーションの境界線をぼかしやすいため、初心者でも失敗が少なく、グラデーションのネイルを楽しむことができるでしょう。
色の濃さが変わるラインで筆についたジェルを毎回オフする
グラデーションを作る際は、グラデーションの濃さによってジェルの量を調節する必要があるため、色の濃さが変わるラインまで塗れたら、筆についたジェルを毎回オフしましょう。
また、筆に取るジェルの量はグラデーションの幅や濃さにもよりますが、筆の先に1~2mm程度乗せて塗るときれいにグラデーションを作れるためおすすめです。
筆を立たせずに寝かせて塗る
筆を立ててグラデーションを作ろうとすると、筆についたジェルが爪に落ちやすくなります。
大量のジェルが爪に乗ってしまうとグラデーションの境界線のぼやかしが難しくなってしまうため、筆を寝かせて塗ることでジェルの厚さを均一に整えやすくなるでしょう。
ジェルネイルをグラデーションにして手元を華やかにしよう!
今回はジェルネイルのグラデーションのやり方やおすすめのカラー、注意点などについてご紹介しました。
ジェルネイルはポリッシュネイルと比べると発色が良く長持ちするため幅広い年齢層の方から人気があります。
グラデーションは、セルフで作るのは難しそうと思われがちですが、コツを押さえてしまえば誰でも簡単に作ることができるのです。
今回ご紹介した内容をもとに、ジェルネイルをグラデーションにして手元を華やかにしてみるのはいかがでしょうか。
気分で簡単に変えれる!簡単にはがせるジェルネイル
簡単にはがせるジェルネイル「HOMEI ウィークリージェル」は簡単にきれいに塗ることができます。
ウィークリージェルは、ベースコート・カラー・トップコートが1本で完結する手軽なジェルネイルです。
オフやリムーバーが不要で、ペリッと簡単にはがせるのが特徴です♪
- ウィークリージェルのやり方
①爪の油分を取り除き、ファイルで形や長さを整える
②ボトルを手のひらで転がし沈殿を防ぐ
③爪の先端、中央、側面の順でジェルを塗る
④ライトをあてて硬化させる
⑤薄く重ね塗り(2~3回)をして硬化させる
ウィークリージェルは、カラーラインナップも豊富で、気分やシーンに合わせて好みのカラーを選ぶことができます。
ちょっと派手と思われがちなグラデーションネイルも、お仕事が休みの日だけ楽しめちゃうんです♪