ジェルネイルは、美しさが長持ちしやすく弱い爪を保護できるなどの理由で人気のあるネイル方法です。一方で、扱いにくさや爪への影響が気になるという人もいます。
爪が傷んで仕事や生活に影響したり、見た目が気になったりすることを考えた結果、ジェルネイルに対して不安な気持ちになるのも無理はありません。
しかし、ジェルネイル自体が爪を傷めるわけではなく、ジェルネイルの特徴を知って正しく理解していれば、安心してジェルネイルを楽しむことができます。
今回は、ジェルネイルで爪が傷む原因や爪の状態をチェックする方法に触れながら、自爪を傷めないジェルネイルの方法について解説します。
「ジェルネイルをすると爪が傷む」は誤解
ジェルネイルをすると爪が傷むというイメージを持っている人も少なくありません。ジェルネイルは、ジェル(ゲル状の樹脂)をUVライトやLEDライトによって硬化させることが特徴です。樹脂やUVライトの照射によって爪にダメージを与えることはありません。
サンディング(ジェルを乗せる前に爪の表面を削る工程)を過剰にしてしまうことで爪を傷めることがありますが、爪の表面につやがなくなる程度に削るだけなので、通常は傷みを感じることはありません。
また、ジェルネイルは、新しいカラーにチェンジしたいときや自爪が伸びてきたときに、付け替えが必要です。ジェルネイルをはがす工程で、自爪を傷める可能性はあります。
ジェルネイル自体が爪を傷めるというわけではなく、他に要因があることを理解しておきましょう。
ジェルネイルで爪が傷む原因は?
ジェルネイル自体が爪を傷める直接的な原因ではないものの、施術の工程や日常生活で自爪を傷めてしまう可能性があります。
自爪を傷めることなくジェルネイルを楽しむには、爪が傷む原因を知っておくことが大切です。
ジェルネイルで爪が傷む原因は、主に4つあります。
サンディングのしすぎ
サンディングをするとジェルネイルが定着しやすくなりますが、やりすぎると爪を傷めるため注意が必要です。サンディングの目安は、爪表面のつやがなくなる程度とされています。
サンディングをしすぎて爪が傷むと、施術時やジェルネイルの付け替えなどで通常よりも爪がダメージを受けやすくなります。
ジェルネイルを頻繁に付け替える
ジェルネイルのオフには、ハードジェルなら「削る」、ソフトジェルなら「溶かす」の工程で行うのが一般的です。ソフトジェルを溶かすためには、専用のアセトン溶液を用います。
ジェルネイルのオフに使われるアセトン溶液は、マニキュア用の除光液に比べてアセトンの配合量が多いことが特徴です。そのため、ジェルネイルを頻繁に付け替えると、アセトンの揮発性により爪がダメージを受けてしまいます。
ジェルネイルを無理にはがす
間違ったやり方によるジェルネイルのオフも、自爪を傷める1つの原因です。ジェルネイルは自爪に接着されているため、無理にはがそうとすると自爪の第1層まではがれてしまいます。
爪の表面がボロボロになってザラザラしたり、見た目も悪くなったりするため注意しましょう。
ジェルネイルが浮いて何かがひっかかる
ジェルネイルと爪の間に隙間ができると、衣類やタオルなどがひっかかることがあります。自分ではがすのは良くないからと、浮いたジェルネイルをそのままにしておくと、何かが引っかかった拍子にはがれてしまうこともあるでしょう。
ジェルネイルが浮いたときは、正しい方法でオフするかネイルサロンで直してもらうことがおすすめです。
ジェルネイルで爪が傷むとどうなる?
ジェルネイルで爪が傷むと、さまざまな症状が現れます。どのような症状があるのか知っておくことで、トラブルに気づきやすく対処もスムーズです。
爪や指先の傷み
爪が傷むと、爪自体だけでなく指先にも傷みを感じることがあります。ジェルネイルの施術中に違和感があったり、日常生活で水がしみたりすることもあるでしょう。
風があたっただけでも傷みを感じる場合は、深刻な状態である可能性があります。
爪が薄くなる(柔らかくなる)
傷んだ爪は、通常よりも薄く柔らかくなることが特徴です。爪が薄くなるとかけやすくなり、ジェルネイルが浮く原因になります。
ジェルネイルは弱い爪を保護できる点がメリットです。しかし、爪が傷んでいる状態でジェルネイルを続けると、サンディングやオフによってさらに爪が薄くなる場合もあります。
爪甲剥離(そうこうはくり)
爪が傷んでいるサインの一つが爪甲剥離です。爪甲剥離は、爪先からはがれて白く浮き上がる爪の病気で、かゆみや傷みはありません。
ただし、見た目が悪く隠すためにジェルネイルやマニキュアをして、さらに症状を悪化させてしまう人もいます。
爪甲剥離が疑われる場合は、ジェルネイルの使用を控えて皮膚科を受診しましょう。
あなたの爪は大丈夫?自爪が傷んでいるかチェック
ジェルネイルで爪が傷んでいないか気になる場合は、見た目や感じ方に変化がないかチェックすることが大切です。
ここでは、自爪が傷んでいないかどうか判断するチェック項目を5つ紹介します。
表面のつやがなくなっている
爪の傷みでわかりやすいのが、見た目の変化です。
・白くパサパサしている
・つやがなくなっている
・白い斑点がある
・2枚爪になっている
爪は角質でできているため、皮膚のように回復することはありません。健康な状態に戻すためには、爪の傷みを悪化させないようにケアする必要があります。
爪を押すと歪む(柔らかくなっている)
軽く爪を押すだけで歪むのは、爪が弱くなっているサインです。また、爪が柔らかく簡単に曲がる場合も、爪が傷んでいるといえます。
ジェルネイルをしている状態だと判断がむずかしいため、オフしたときに爪を触って状態をチェックしましょう。
押すと傷い部分がある
爪を押して傷みを感じる部分があれば、爪が傷んでいる可能性があります。傷みの原因は、「細菌が入った」「無理な力が加わった」などさまざまです。
爪を押して傷みを感じるときは、ネイルジェルをオフして、赤みや化膿がないかどうかチェックしましょう。
ジェルを乗せるとひんやりとする・しみる
爪が薄くなっていると、ジェルを乗せただけでもいつもより冷たく感じます。施術中に異変を感じたときは、スタッフに相談しましょう。
ジェルが冷たく感じるだけでなく、しみたり傷みを感じたりする場合は、爪の傷みが深刻であると考えられます。爪の状態が悪化しないように、早めに対処することが大切です。
健康な爪であれば、ジェルが冷たく感じたりしみたりすることはありません。
ジェルの硬化中に傷みや熱さを感じる
爪が傷んでいる状態で施術を受けると、ジェルの硬化で傷みや熱さを感じることがあります。ジェルを乗せたときにひんやりしたりしみたりする場合と同じで、爪が薄くなっていることが一つの原因です。
自爪の見た目に変化がなくても、施術中に傷みを感じる場合は、爪が傷んでいると考えられます。
傷んでいる爪のケア・対処法は?
爪の傷みに気が付いたら、適切なケアと対処を心がけましょう。少し時間はかかりますが、元の健康な爪を取り戻せます。
傷んだ爪を健康な状態に導くには、以下のことを行うと良いでしょう。
ネイルはしばらく休む(爪が生え変わる半年くらい)
傷んだ爪をケアするなら、まずはネイルをしばらく休みましょう。
ジェルを定着させるために、爪の表面を削ったりオフのために強い薬剤を使用したりすることを続けていると、爪の状態はなかなか改善されません。
爪が生え変わる半年くらいネイルをお休みして、健康な状態に戻ってからまたジェルネイルを楽しむのがおすすめです。
爪を強化するベースを塗る
傷んで薄くなった爪は、折れたりかけたりしやすくなっています。状態を悪化させないために、爪を強化するベースコートを塗ってケアしましょう。
ベースコートを塗ることで、爪の表面が保護されて傷みを感じたり染みたりすることを防げます。
キューティクルオイルで保湿
傷んだ爪を乾燥から守るには、キューティクルオイルを使ったケアがポイントです。キューティクルオイルは、爪や指先の保湿をしてくれます。
甘皮部分・爪の側面・爪の先端部分の順にオイルを塗り、指先全体をマッサージして保湿成分を浸透させましょう。キューティクルオイルによるケアは、指先が清潔なお風呂上りや眠る前がベストタイミングです。
自爪を傷めないジェルネイルの方法
自爪を傷めないようにジェルネイルを楽しむには、オフの回数を減らして爪への負担をできるだけ軽減しましょう。接着部分を削らずに残し、伸びた部分と表面にジェルを付け直す「一層残し」という方法もあります。
自爪にベースコートを塗っておき、サンディングではベースコートを削って施術を受けるのも一つの手です。
また、サンディングやオフがいらない簡単にはがせるジェルネイルなら、自爪を傷める心配もありません。
自爪への負担を軽くする!簡単にはがせるジェルネイル
自爪への負担を軽くする簡単にはがせるジェルネイル「HOMEI ウィークリージェル」は簡単にきれいに塗ることができます。
ウィークリージェルは、ベースコート・カラー・トップコートが1本で完結する手軽なジェルネイルです。オフやリムーバーが不要で、ペリッと簡単にはがせるのが特徴です。
●ウィークリージェルのやり方
①爪の油分を取り除き、ファイルで形や長さを整える
②ボトルを手のひらで転がし沈殿を防ぐ
③爪の先端、中央、側面の順でジェルを塗る
④ライトをあてて硬化させる
⑤薄く重ね塗り(2~3回)をして硬化させる
ウィークリージェルは、カラーラインナップも豊富で、気分やシーンに合わせて好みのカラーを選ぶことができます。
爪へのダメージを防ぎながら、自宅で簡単にジェルネイルを楽しみたい人にぴったりです。
【まとめ】ジェルネイル自体が爪を傷めるわけではない!
ジェルネイルは爪に悪いと誤解されることがありますが、ジェルネイル自体が爪を傷めるわけではありません。
ただし、サンディングやネイルの付け替えなど、ジェルネイルの工程で爪を傷めてしまうことがあります。また、ジェルネイルを無理にはがしたり、浮いたジェルに衣類などが引っかかって力が加わったりすることも、爪を傷める要因です。
ジェルネイルで爪を傷めないためには、普段から爪の状態を観察し、表面の変化や違和感にいち早く気づく必要があります。
傷んだ爪を健康な状態に戻すためには、ネイルをしばらく控え、爪の状態を整えるためにベースコートやキューティクルオイルでケアすることがおすすめです。
ジェルネイルをする場合は、自爪を傷めないようにオフの回数を減らしたりベースコートを使ったりする方法があります。また、自爪を傷めることなく手軽にジェルネイルを楽しみたい人は、簡単にはがせるジェルネイル「HOMEI ウィークリージェル」を試してみましょう。